mixi で管理していたコミュニティを閉鎖(削除)しました。(規約改定問題)
先日このブログでも取り上げた、問題だらけの mixi 新管理規約に関連して、自分が管理していた管理人承認登録・ログ非公開型のコミュニティ(複数)のすべてについて、参加メンバーに通知の上、閉鎖・削除しました。
mixi 新管理規約の問題についての元記事はこちらです:
新管理規約の文言では
- 日記「等」の内容が(過去にさかのぼって)ある日突然よそに転載され得る
- mixi が問い合わせてから2日以内に拒否の返事をメールしない限り、なんでもあり
- 日記「等」の範囲がどこまでで、「友人まで公開」「管理人の承認が必要(非公開)」などの表示設定を尊重してくれるかどうかについても言及がない(ので、限定公開の日記やコミュの中身が持ち出される可能性さえ否定できない)
と解釈する余地があり(実際にそうする意図があるかどうかの問題ではないし、「そんな意図はない」と明確にしたいなら、「補足説明」ではなく規約本文に記載されなければ意味がない)、コミュ管理人として(既に退会された方が残された発言(ご本人による削除ができない)も含めた、過去ログにある個人情報やプライバシーの管理に責任が持てない(持ちようがない)と判断したのが、閉鎖の理由です。*1
私が管理していたコミュは、特にテーマがあるわけでもなく内容は内輪の連絡と雑談のみ、面子も管理人たる私自身が招待したメンバー数名程度、というものでしたから、上記の私の判断に異論が出ることもなくそのまま閉鎖となりましたが、心身の医療・健康についての情報・意見交換を目的としたコミュ等、管理人承認登録制・ログ非公開=「クローズドである」ことを前提として数万人規模にまで拡大した一部のコミュ*2では、この問題に対する認識の差、危機感の温度差から、対応につき(閉鎖・移転・現行のまま、等)議論が紛糾しているところもあるようです。*3
上記元記事からリンクした町山氏の記事の続きもご参照ください。
にある「今回の18条改定は、ミクシイにあがっているコンテンツをミクシイが利用したいと考えたからなのは確実だが、実は、ミクシイの価値は、そのコンテンツにあるのではなく、ユーザーの数にある」という指摘は、まったくそのとおりだと思います。
私自身は「外部ブログ派」で、よそ様の日記(へのコメント)にも(その場の公開・非公開を問わず)致命的なことは(少なくとも、晒されたら仕事を辞めなければならなくなるほどのことは(^_^;))(多分)書いてなかった……と思うんだが、大丈夫かなぁ。
(今のところ)やめることまでは考えていませんが、もうしばらく様子を見ます。*4
前回の繰り返しになりますが……(原則公開の)ブログサービスならまだしも、「クローズド」前提のはずの SNS ユーザーがこんな心配しなきゃいけないのって、どうかと思います。
- 1 mixi のコミュ閉鎖は、コミュ内にある全トピック・全発言を削除しない限りできませんので、万一本件を巡るトラブルが発生したケースでも、規約改訂前のコミュ閉鎖は「管理人としてコミュの過去ログの転用には不同意であった」という明示的な意思表示の証拠たり得るだろう、という判断もあります。
- 2 数万人いるコミュを「クローズド」というのかどうかには議論もあるでしょうが、少なくとも「コミュ内での発言内容を外部に洩らすことはタブー」とすることにメンバーが合意して入会していると考えられるコミュ、ということで。
- 3 上記リンク先記事に紹介されているコミュ内での議論を参照。
- 4 たまに学生から mixi 経由でメッセージがくることもあるし……大学のアドレスは学生番号と連動してますから、授業を取っている学生が「匿名希望」で連絡してくるのには便利なんだろうけど、授業についての質問ならともかく、プライバシーが関わる相談に使うのには、こうなってくるとためらいなしとしません。幸い、ゼミや卒論(製作)指導の学生を抱えているわけでもないので、それほど深刻な話が来たことは、これまでにはなかったけど。
08/03/09 16:32 - Hiro - 4 comments - TrackBacks(No Trackbacks) - Permalink
追記あり:mixi をご利用の方へ(4/1の利用規約改定に伴い mixi 日記「等」が本人の意図する範囲を超えて公開される懸念について)
- mixi でこの記事を私の日記一覧の上部に表示させる都合上、発言時刻を書き換えました。あしからずご了承ください。この記事の初出は3/4 11:30 です。
- 以下の記事もご参照ください:mixi で管理していたコミュニティを閉鎖(削除)しました。(規約改定問題)
このブログにも、「マイミク」の方からそれなりにアクセスしていただいておりますし、その方たちも含めて、mixi 日記でかなりプライベートに踏み込んだ内容の日記を書いておられる知り合いも何人かおられますが、4月1日発効予定の mixi 新利用規約について、
- mixi、4月1日より利用規約を改定--日記などについて著作者人格権の行使を禁止:ニュース - CNET Japan(2008.3.4)
- [mixi] 新機能リリース・障害のご報告
- 「利用規約改定とmixiプレミアムに関する重要なお知らせ」(2008.03.03)参照
- [mixi] 利用規約 - mixi利用規約(平成20年4月1日 制定)
第18条 日記等の情報の使用許諾等
1 本サービスを利用してユーザーが日記等の情報を投稿する場合には、ユーザーは弊社に対して、当該日記等の情報を日本の国内外において無償かつ非独占的に使用する権利(複製、上映、公衆送信、展示、頒布、翻訳、改変等を行うこと)を許諾するものとします。
2 ユーザーは、弊社に対して著作者人格権を行使しないものとします。
(中略)
附則
1 本利用規約は平成20年4月1日から施行します。
2 本利用規約の施行前にユーザーによって行われた行為についても本利用規約が適用されます。
以下のような問題提起がされています。
私自身は、mixi 日記は使わずにこのブログのタイトルを表示させているだけなので、日記「等」の内容が(過去にさかのぼって)ある日突然よそに転載され得る(しかも有料コンテンツ or 書籍として)ようなことにはならない……筈なのですが、よそ様の日記に付けたコメントや、参加者限定・非公開コミュニティでの発言には、それなりにぶっちゃけたものもありますから、
- 「日記等」の「等」がどこまでを含むのか?
- まさか「メッセージ」(mixi 内メールに相当)まで含む……とは思いたくないが、「日記に付けたコメント」はどうか? 「コミュニティ」は含むのか?
- (日記)「友人まで公開」(コミュニティ)「管理人の承認が必要(非公開)」などの表示設定はどこまで尊重してくれるのか?
等があいまいな点が、非常に気になります……てゆーか、ユーザーがそんな心配しなきゃいけないなんて、それってもう SNS じゃないんじゃないの?と思ったりもするわけですが。
こういったコミュニティなどにもご注目の上、
ご自分のプライバシーはご自分で守られることをおすすめします。
追記:
実際には、すったもんだの末にこのあたりが「落としどころ」になる気も非常に強く(^_^;)していますが、その方向にスムースに行ってもらうためにも、ある程度声を上げることは必要でしょう。
追記2:
ユーザーからのブーイングの火消しが大変なようです。
この騒ぎが原因かと誤解されそうなタイミングで(私も勘違いしかけました)株価も暴落していますが*1、そちらにも影響が出るのではないでしょうか。
- 「mixi日記、無断書籍化はしない」――規約改定の意図をミクシィが説明 - ITmedia News(2008.3.4)
- mixi (Yahoo!ファイナンス - 2121.t)
- 取引値(2008.3.4 15:00終値) 1,020,000
- 前日比 -100,000 (-8.93%)
[mixi] 新機能リリース・障害のご報告
「利用規約改定に関するお知らせ(追記)」(2008.03.04)
上記の条項につきましては、ユーザーのみなさまが『mixi』のサービス内で作成した日記、著作物等の情報について、従来どおりユーザー自身が権利を有することに変わりはありません。
また、ユーザーが投稿した日記等の情報(公開している自主作成の映像やイラスト、テキスト等)の使用に関しては、当社の以下対応について同意いただくもので、当社が無断で使用することではありません。
1. 投稿された日記等の情報が、当社のサーバーに格納する際、データ形式や容量が改変されること。
2. アクセス数が多い日記等の情報については、データを複製して複数のサーバーに格納すること。
3. 日記等の情報が他のユーザーによって閲覧される場合、当社のサーバーから国内外に存在するmixiユーザー(閲覧者)に向けて送信されること。
ほんまかいな、と言ってもしょうがなさそうなので、とりあえず、そう読めるように規約本文も直してね、ということで。
追記3:
新規約第18条だけに目が行きがちでしたが、第19条もなかなか強烈です。
第19条 免責事項
5 弊社は、次に掲げる場合には、当該日記等の情報の内容を閲覧したり、保存したり、第三者に開示すること(以下、本項において「閲覧等」といいます)ができるものとします。弊社は、それによって生じたいかなる損害についても、一切責任を負いません。
(1) 弊社が日記等の情報を投稿したユーザーの登録メールアドレスに宛てて閲覧等の同意を求める電子メールを送信した場合であって、次の各号に掲げるいずれかに該当するとき。
(ア) 当該ユーザーが閲覧等に同意したとき。
(イ) 弊社が閲覧等の同意を求める電子メールを送信してから2日以内に、これを拒否する旨の当該ユーザーの電子メールでの回答が弊社のメールサーバに到達しなかったとき。
(太字は引用者による)
いま騒ぎになっている話と、この文言が組み合わさると、「mixi が問い合わせてから2日以内に拒否の返事をメールしない限り、なんでもあり」(しかも、「そんなメール来てないよ」と「バックれる」ことも可能?)……と解釈(まぁ曲解だが)する余地は、確かにありそう。
mixi だってそこまでやろうとは思ってなさそうな気もします、というかそうであってほしいものですが、それならそれで、誰がこんなの書いたんだ、顧問弁護士ぐらいいないのかと……でもこんな騒ぎになっちゃったのは、法律論以前にユーザーの心情への配慮不足と言うべきだろうから、法務がどうこうというよりは、やはりトップの経営理念と広報の問題か。
補遺:
上記の懸念とは別に、既に(利用者数とイコールだとは思わないが)登録ユーザー ID 1700万を超える mixi で「全体に公開」する「ひとりごと」は、誰が見ているかわからない(Web 上に公開するのと変わらない)ことは、改めて指摘しておきたいと思います。<このブログ的にはむしろこっちを強調したい。
以下の過去記事もご参照ください。
- 1 実際には、直接の原因は、三菱UFJ証券が、ミクシィへの投資判断を「2」から「4」に2段階引き下げたことによるようです。参照:Technobahn - 【株式銘柄】ミクシィが大幅続落、三菱UFJが投資判断を2段階引き下げ(2008.3.4)
08/03/05 00:01 - Hiro - No comments - TrackBacks(1 Trackback) - Permalink

