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08/01/01 00:01 - Hiro - - TrackBacks(No Trackbacks) - Permalink
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Home > ピーター・ドラッカー教授死去
ピーター・ドラッカー教授死去
-FujiSankei Business i. 総合/「現代経営哲学の父」 P・ドラッカー氏死去 95歳 (2005/11/13)
ちょっと遅くなりましたが、ドラッカー教授が11日に亡くなられました。
もともと「生活の安定になど興味はないが、金儲けのためになんか仕事したくない、自分のやりたいこと、やってきたことを学生さんのために生かしたい」と気持ちが強かったのが、大学職員という仕事に就くことになった大きな理由のひとつでしたから、どちらかというと経営書の類は「食わず嫌い」の傾向が強かったのですが、国際交流部門からビジネススクールの事務局に異動になって、やはりそれではいけないだろうということで(^_^;)、学生時代にちょっとかじった本も含めて、いろいろ読み直したり、新たに読み始めたりしていました。
今にして思えば、あのあたりから本格的に道を踏み外し始めたわけですが(苦笑)、やっぱり学生のときに読むのと、ちょっとでも仕事をしてから読むのとでは、全然実感が違いますね。
まぁ、だからこそ社会人大学院というものが存在感を増しているわけですが。
学生だった頃から、ドラッカー教授の名前はもちろん知っていましたが、JAFSA の活動にしばらく関わった後で『非営利組織の経営』を読み返してみますと、考えさせられる話、耳の痛い話も多々ありました。
理事のひとりとなってからも、座右の書のひとつとして参照していますが、いま見直しても、正直まだまだと思えることがたくさんあります。
NPO はもちろんのこと、学校だって非営利組織です。「非営利機関は、人間変革機関である」というドラッカー教授の言葉は、学校組織にこそもっとも当てはまる(べき)言葉でしょう。未読の方にはぜひ一度読んでみていただきたいと思います。
故人のご冥福をお祈りいたします。
以下は旧サイトに書いた(2002年11月)記事の再録です。
ドラッカーである。
今年92歳にして『ネクスト・ソサエティ』を出版した,おそらくはビジネス界に最も知られ,ビジネスマンに最も読まれる思想家である(なんだかこの書き出しパターンが定型化しつつある)。
実は,ドラッカーは,NPOの経営論の体系化にも熱心であり,非営利組織のマネジメント論を説く本書も,原著が刊行されたのはなんと1990年,日本語版刊行も1991年のことである(そのため本書には,「NPO」という呼び方は出てこない)。日本ではようやくその社会的な重要性が認識されてきたNPO だが,「いまも機能している最古の非営利機関は,日本にある。奈良の古寺がそれである」(「日本語版への序文」)……言われてみれば,確かにそうだ。『ネクスト・ソサエティ』にも,あちこちでNPOが採り上げられている。
さて,そんなNPOのマネジメントであるが,ドラッカー曰く「使命が第一」である。使命はそれに基づいて現実に動けるものであるべきで,またその表現は,その組織に参加するひとりひとりが,目標を達成するためになすべきことを言えるようなものであるべきである,とドラッカーは説く。
その使命に基づいて,社会的なニーズを汲み取り,自らの強みと弱みを分析し,戦略を定める。実際のところ,このステップは,営利企業と何ら変わりがない。NPOと経営が結びつくというのは,意外にも思えるが,そんなことはない。ビジネススクールの事務局に異動したことをきっかけにいろいろ経営書を読むまでは実感が伴わなかったが……考えてみれば,非営利だからこそ,手持ちの資源を最大限に活用し,目的を達成するマネジメントが必要になるのだ。
一方,NPOならではの難しさというものもある。結局のところ営利企業の評価は利益が上がるかどうかで定まるが,NPOにはそういった絶対の評価基準はなく,評価の判定者もその基準も極めて多様であり,リーダーにはそういったさまざまな要素のバランスを取りながら使命を遂行する判断力・交渉力・実行力が求められるのだ。
使命が定まったら,戦略を立てる。NPOにもマーケティングは存在する。活動の対象者を顧客として考え,潜在的な顧客を探し,味方をトレーニングし,活動計画を策定する。計画を実行に移したら,その結果を評価する。成果を評価してこそ,新たな目標が定められる。
ボランティアはNPOならではの存在であるが「何かに貢献している」という達成感を与えることは,NPOの指導者の使命である。無給で,しかも充実感も得られない仕事に意義を見出しえないのは,現場のボランティアでも理事会メンバーでも変わらない。
こういったさまざまな事柄について,ドラッカーは自らの言葉で語り,同時に実践編ともいうべきさまざまな非営利組織の指導者や研究者との対話を通じて,その言葉を補強している。しかもそれらが,いま読んでも全然古く感じられないのがさすがである。
最後にドラッカーは,こういったNPOの構成員に,そしてリーダーに必要な自己開発についても述べている。自己開発に必要な「焦点」として,ドラッカーは「何をもって記憶されたいか」を各人に問いかける。第一章の冒頭で「非営利組織は,人と社会の変革を目的としている」と定義づけたドラッカーにとって, NPOは人が何をもって記憶されたいかを見出すことを通じて,「変革された人間」を産み出す場なのである。
JAFSAに参加することで,私の人生も確かに変革されたと思う。今の私は,JAFSAのネットワークを実践の「場」として,「ネットワークが人を,社会を変えていく」姿を見つめ,またその変化を促す試みに挑む者として記憶されたいと願い,そのための戦略を練り,努力を続けているところである。
ちょっと遅くなりましたが、ドラッカー教授が11日に亡くなられました。
もともと「生活の安定になど興味はないが、金儲けのためになんか仕事したくない、自分のやりたいこと、やってきたことを学生さんのために生かしたい」と気持ちが強かったのが、大学職員という仕事に就くことになった大きな理由のひとつでしたから、どちらかというと経営書の類は「食わず嫌い」の傾向が強かったのですが、国際交流部門からビジネススクールの事務局に異動になって、やはりそれではいけないだろうということで(^_^;)、学生時代にちょっとかじった本も含めて、いろいろ読み直したり、新たに読み始めたりしていました。
今にして思えば、あのあたりから本格的に道を踏み外し始めたわけですが(苦笑)、やっぱり学生のときに読むのと、ちょっとでも仕事をしてから読むのとでは、全然実感が違いますね。
まぁ、だからこそ社会人大学院というものが存在感を増しているわけですが。
学生だった頃から、ドラッカー教授の名前はもちろん知っていましたが、JAFSA の活動にしばらく関わった後で『非営利組織の経営』を読み返してみますと、考えさせられる話、耳の痛い話も多々ありました。
理事のひとりとなってからも、座右の書のひとつとして参照していますが、いま見直しても、正直まだまだと思えることがたくさんあります。
NPO はもちろんのこと、学校だって非営利組織です。「非営利機関は、人間変革機関である」というドラッカー教授の言葉は、学校組織にこそもっとも当てはまる(べき)言葉でしょう。未読の方にはぜひ一度読んでみていただきたいと思います。
故人のご冥福をお祈りいたします。
以下は旧サイトに書いた(2002年11月)記事の再録です。
| 非営利組織の経営―原理と実践 | |
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ドラッカーである。
今年92歳にして『ネクスト・ソサエティ』を出版した,おそらくはビジネス界に最も知られ,ビジネスマンに最も読まれる思想家である(なんだかこの書き出しパターンが定型化しつつある)。
実は,ドラッカーは,NPOの経営論の体系化にも熱心であり,非営利組織のマネジメント論を説く本書も,原著が刊行されたのはなんと1990年,日本語版刊行も1991年のことである(そのため本書には,「NPO」という呼び方は出てこない)。日本ではようやくその社会的な重要性が認識されてきたNPO だが,「いまも機能している最古の非営利機関は,日本にある。奈良の古寺がそれである」(「日本語版への序文」)……言われてみれば,確かにそうだ。『ネクスト・ソサエティ』にも,あちこちでNPOが採り上げられている。
さて,そんなNPOのマネジメントであるが,ドラッカー曰く「使命が第一」である。使命はそれに基づいて現実に動けるものであるべきで,またその表現は,その組織に参加するひとりひとりが,目標を達成するためになすべきことを言えるようなものであるべきである,とドラッカーは説く。
その使命に基づいて,社会的なニーズを汲み取り,自らの強みと弱みを分析し,戦略を定める。実際のところ,このステップは,営利企業と何ら変わりがない。NPOと経営が結びつくというのは,意外にも思えるが,そんなことはない。ビジネススクールの事務局に異動したことをきっかけにいろいろ経営書を読むまでは実感が伴わなかったが……考えてみれば,非営利だからこそ,手持ちの資源を最大限に活用し,目的を達成するマネジメントが必要になるのだ。
一方,NPOならではの難しさというものもある。結局のところ営利企業の評価は利益が上がるかどうかで定まるが,NPOにはそういった絶対の評価基準はなく,評価の判定者もその基準も極めて多様であり,リーダーにはそういったさまざまな要素のバランスを取りながら使命を遂行する判断力・交渉力・実行力が求められるのだ。
使命が定まったら,戦略を立てる。NPOにもマーケティングは存在する。活動の対象者を顧客として考え,潜在的な顧客を探し,味方をトレーニングし,活動計画を策定する。計画を実行に移したら,その結果を評価する。成果を評価してこそ,新たな目標が定められる。
ボランティアはNPOならではの存在であるが「何かに貢献している」という達成感を与えることは,NPOの指導者の使命である。無給で,しかも充実感も得られない仕事に意義を見出しえないのは,現場のボランティアでも理事会メンバーでも変わらない。
こういったさまざまな事柄について,ドラッカーは自らの言葉で語り,同時に実践編ともいうべきさまざまな非営利組織の指導者や研究者との対話を通じて,その言葉を補強している。しかもそれらが,いま読んでも全然古く感じられないのがさすがである。
最後にドラッカーは,こういったNPOの構成員に,そしてリーダーに必要な自己開発についても述べている。自己開発に必要な「焦点」として,ドラッカーは「何をもって記憶されたいか」を各人に問いかける。第一章の冒頭で「非営利組織は,人と社会の変革を目的としている」と定義づけたドラッカーにとって, NPOは人が何をもって記憶されたいかを見出すことを通じて,「変革された人間」を産み出す場なのである。
JAFSAに参加することで,私の人生も確かに変革されたと思う。今の私は,JAFSAのネットワークを実践の「場」として,「ネットワークが人を,社会を変えていく」姿を見つめ,またその変化を促す試みに挑む者として記憶されたいと願い,そのための戦略を練り,努力を続けているところである。
当ブログの記事内容はすべて管理人の私見であり、勤務先・所属組織等の公式見解ではありません。
posted at 20:35 on 05/11/13 by Hiro - Category: NPO・NGO
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