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08/01/01 00:01 - Hiro - - TrackBacks(No Trackbacks) - Permalink
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栄陽子『留学で人生を棒に振る日本人―“英語コンプレックス”が生み出す悲劇』
昨日の本といっしょに読んでいた留学もの。著者の知名度ではこちら「栄陽子留学研究所」(1972年開業)の方が数段上か。
著者の本音
話が突飛なもの。まぁタイトルは過激じゃなきゃ本が売れないんだろうけどね。
これまで出た留学本の最高峰である
『これが正しい!英語学習法』にもあったしこの本でも言われているように、「母国語の方が小学生レベルなら、どんなに長く外国で暮らしていようと、外国語は小学生レベル以上にはなりません」(p.52)
私が日大職員時代にサマー・スクールの事前研修講師をしていたときに言ったことと同じことを、著者も言っているのが印象的だった。すなわち、「「英語を勉強するため」ではなく、「英語で勉強する、英語で何かをする」と頭を切り替えない限り、本当の英語力は身に付かない」。(p.49)
というわけで、この本は「「留学の第一歩は英語学校から」は典型的な失敗コース」と切り捨てている。(p.64) 留学エージェントを生業とするあなたがそこまで言うか、という突込みはあるだろうが(^_^;)、本書で語られている内容自体は長年の経験に裏付けられており、もっともな話だと思う。
実のところ私などは、世間の「英語ができる=頭がいい」の風潮のおかげで実力以上に徳をした口だと我ながら思うし、学生にその方向でけしかけたりもしている。
ただ、いただけるものを拒む理由はないのでありがたくいただくにしても(笑)、基礎固めの努力は、それとは別に、するべきときにしておくべきだ。
私自身、自分でも全く予想していなかったようなルートでこの仕事に就き、新しい服に合わせて体を作るべく日々ちゃんこ鍋を食べまくるがごとき生活を余儀なくされている訳だが(苦笑)、そんな無茶が、特に英語についてどうにかこうにか通っているのは、多分中学時代に最初に英語を教わった(塾の)先生のおかげだと思う。
ハワイ大学で TESOL を取得しておられた方だったのだが、この方の指導法は、(少人数のクラスだったから出来たことではあるが)とにかくテキストをとことん暗誦させるという、当時は結構しんどかったが今になって「ものの本」を読み返してみると、正に王道を往くものだった。
この本のコラムでも、同じこと(中学1年から高校1年までの英語の教科書丸暗記)が「英語力を伸ばすもっとも効果的な方法」として推奨されているが(p.117)、詰め込むべき時期に徹底的に詰め込まれていたおかげで、後の吸収がスムーズに行く「体質」ができていたのではないかと思うのだ。そんなことも思い出させてくれる一冊だった。
なお、一般論としては英語圏全域で通用する話だとは思うが、収録されたエピソードや大学制度の解説などはアメリカに特化している。
すなわち、大学といっても4年制のリベラルアーツ・カレッジ、私立の総合大学、州立の総合大学、まぁまぁのレベルの州立大学、少しレベルの落ちる州立大学、誰でも入れる大学(2年制のコミュニティ・カレッジ)があり、私立と州立では多くの場合私立の方がステータスが上、また、州立大学には文字通りピンからキリまである。
このことを知らないまま、自分の意図するところとは異なる大学に留学し、現地での生活に困らない程度の英語だけができるようになっても、タイトルどおりの事態になることは、十分にあり得る……ということは、留学する前に知っておくべきだろう。
…人生のあらゆるステップ・アップの機会に、採用するかどうかの判断に英語力が問われる日本では、「頭がいい=英語ができる」ではなく、「英語ができる=頭がいい」になりがちです。しかし、もちろんこれは大きな間違い。英語ができたところでほかの科目の成績が悪ければ頭がいいとは言えませんし、流暢な英語が話せたからといって、当然知っているべきことを知らなかったり、常識がなければ話になりません。(p.44)
留学で人生を棒に振る日本人―“英語コンプレックス”が生み出す悲劇
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栄 陽子
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おすすめ度の平均: 

著者の本音
話が突飛なもの。まぁタイトルは過激じゃなきゃ本が売れないんだろうけどね。
これまで出た留学本の最高峰である『これが正しい!英語学習法』にもあったしこの本でも言われているように、「母国語の方が小学生レベルなら、どんなに長く外国で暮らしていようと、外国語は小学生レベル以上にはなりません」(p.52)
私が日大職員時代にサマー・スクールの事前研修講師をしていたときに言ったことと同じことを、著者も言っているのが印象的だった。すなわち、「「英語を勉強するため」ではなく、「英語で勉強する、英語で何かをする」と頭を切り替えない限り、本当の英語力は身に付かない」。(p.49)
というわけで、この本は「「留学の第一歩は英語学校から」は典型的な失敗コース」と切り捨てている。(p.64) 留学エージェントを生業とするあなたがそこまで言うか、という突込みはあるだろうが(^_^;)、本書で語られている内容自体は長年の経験に裏付けられており、もっともな話だと思う。
実のところ私などは、世間の「英語ができる=頭がいい」の風潮のおかげで実力以上に徳をした口だと我ながら思うし、学生にその方向でけしかけたりもしている。
ただ、いただけるものを拒む理由はないのでありがたくいただくにしても(笑)、基礎固めの努力は、それとは別に、するべきときにしておくべきだ。
私自身、自分でも全く予想していなかったようなルートでこの仕事に就き、新しい服に合わせて体を作るべく日々ちゃんこ鍋を食べまくるがごとき生活を余儀なくされている訳だが(苦笑)、そんな無茶が、特に英語についてどうにかこうにか通っているのは、多分中学時代に最初に英語を教わった(塾の)先生のおかげだと思う。
ハワイ大学で TESOL を取得しておられた方だったのだが、この方の指導法は、(少人数のクラスだったから出来たことではあるが)とにかくテキストをとことん暗誦させるという、当時は結構しんどかったが今になって「ものの本」を読み返してみると、正に王道を往くものだった。
この本のコラムでも、同じこと(中学1年から高校1年までの英語の教科書丸暗記)が「英語力を伸ばすもっとも効果的な方法」として推奨されているが(p.117)、詰め込むべき時期に徹底的に詰め込まれていたおかげで、後の吸収がスムーズに行く「体質」ができていたのではないかと思うのだ。そんなことも思い出させてくれる一冊だった。
なお、一般論としては英語圏全域で通用する話だとは思うが、収録されたエピソードや大学制度の解説などはアメリカに特化している。
すなわち、大学といっても4年制のリベラルアーツ・カレッジ、私立の総合大学、州立の総合大学、まぁまぁのレベルの州立大学、少しレベルの落ちる州立大学、誰でも入れる大学(2年制のコミュニティ・カレッジ)があり、私立と州立では多くの場合私立の方がステータスが上、また、州立大学には文字通りピンからキリまである。
このことを知らないまま、自分の意図するところとは異なる大学に留学し、現地での生活に困らない程度の英語だけができるようになっても、タイトルどおりの事態になることは、十分にあり得る……ということは、留学する前に知っておくべきだろう。
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